診療案内

手足口病

手や足、口の中に発疹（水疱、口内炎）が出るのが特徴のウイルス感染症です。
主に夏に見られますが、最近は季節に関係なく見られています。
主に3歳以下のお子さんがかかります。年長児や大人でもかかることがあります。

原因となるウイルスは1種類ではなく、コクサッキーウイルスA16などのエンテロウイルス属の複数のウイルスであるため、はしか、風疹と異なり、何度もかかることがあります。

症状

2～7日間の潜伏期のあと、口内炎、手のひら、足のうらの水疱がでます。
水疱は時にふともも、おしりにも出ますが、およそ1週間で消えてしまいます。
発熱が3割ぐらいのお子さんに見られます。

診断

診断は、発疹の出方などから診察のみで行います。インフルエンザのような迅速検査はなく、通常血液検査も不要です。

治療

原因ウイルスに対する抗ウイルス薬が無いため、特別な治療はありません。
十分水分をとり安静にして、自然になおるのを待ちます。
手足の水疱に対しては通常塗り薬は不要です。
発熱や口内炎に対し、症状を和らげるためのお薬を使うことがあります。
小さなお子さんでは、口内炎がしみて、飲んだり食べたりするのを嫌がることがあります。
喉ごしのよい食べ物（プリン・ヨーグルト・ゼリー・豆腐など）を工夫してあげましょう。
発熱もなく元気なら、シャワーを浴びても大丈夫です、皮膚を清潔にしましょう。

感染経路

鼻やのどからの分泌物、便などによる接触・飛沫感染です。
発疹が消えてからも1ヶ月ぐらいは便にウイルスが排泄されることがあるので、おむつを替えた後などは、良く手を洗うようにしましょう。

登校・登園について

全身の状態が良ければ、登校・登園して大丈夫ですが、大きな流行があったときには学校・園の判断で出席停止を要することがあります。
突然の発熱に続いて、のどが赤くなり、口の中に水疱（すいほう）が出来る、夏に流行するウイルス感染症です。
手足口病と同様に、エンテロウイルス属の複数のウイルスの感染が、原因です。このため、何度もかかることがあります。