診療案内
便秘
毎日うんちが出ない、トイレからなかなか出てこない、泣きながらうんちを出して拭くと血がつく、などなどうんちに関する問題を抱えるお子さんがいます。これは仕方が無いことでしょうか。
便秘とは
うんちの回数が極端に少ない、もしくは排便時の強い痛みや排便するまでにかかる時間が長いなどの症状を伴う場合を便秘といいます。
その状況が1-2ヶ月以上続く場合を慢性便秘症と診断し、治療の対象となります。逆に排便回数が少なくても、元気で、排便時に痛みなど感じず、体重も順調に増えているようであれば、それは便秘とは言いません。
便秘の診断
診断基準が一応ありますが、そのお子さんが排便で困っているかが重要なポイントです。
お腹の動く音や、便以外のものがお腹に触れるかなど診察し、必要があれば血液の検査や超音波などを行います。
便秘を症状とする病気もあり、そのような基礎疾患があれば、その病気を診断する検査が必要になります。
便秘の治療
年齢によっても、その子の便秘のタイプによっても使う薬は変わってきますが、基本的には治療初めは浣腸で、その後内服治療へ移ります。
肛門近くに硬い溜まった便があると、それが栓のようになり、内服治療を行っても思ったような効果が出ないことが多いです。
浣腸が頻繁だと「くせ」になってしまうと考える保護者の方がいらっしゃいます。
便秘のための浣腸が毎日してもそれが「くせ」になることはありません。自分で出せるようになれば浣腸は不要になります。
薬剤名 | 対象年齢 | 特徴 |
マルツエキスなどの2糖類 | 主に乳児 | ・食品にも含まれる優しい効き目 |
酸化マグネシウム | 乳児から成人 | ・便を柔らかくして排便を促す ・過量だとマグネシウム中毒あり |
モビコール | 2歳以上 | ・便を柔らかくし、副作用心配少 ・現在の主要な便秘治療薬 |
ラキソベロンなど | 一般的には小学校高学年から | ・腸の動きを強くし排便を促す ・お腹が痛くなりやすい |
治療のやめ時
うんちを出すことが習慣化され、本人も排便に対する恐怖がなくなれば薬を減量していきます。
良くなったからといって急にお薬をやめると、元の木阿弥です。
薬のやめ方も医師と相談しながらのほうが良いでしょう。
治療開始後順調にいって数年ほど使用する患者さんが多いです。
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