診療案内

何らかの原因で肺から空気が漏れることで、肺が潰れてへこんでしまい胸痛や呼吸困難、咳などの症状を引き起こす疾患です。
発症の原因により外傷性気胸と自然気胸があります。

交通事故などで肋骨が折れて肺に刺ささるといった外傷によって発症するのが外傷性気胸です。
また自然気胸には肺気腫などの肺疾患を患っている人の気胸(続発性自然気胸)と肺の疾患を患っておらず、肺の表面にできた嚢胞が破裂する気胸(原発性自然気胸)といったものがあります。
理由は明らかではありませんが自然気胸は、背の高くて痩せている20歳前後の男性に発症しやすい傾向にあります。
また女性の場合、子宮内膜症が原因とされている生理の際に発症する月経随伴性気胸といった特殊な気胸もあります　気胸は胸部レントゲン写真やCTで比較的容易に診断することができます。

程度によりますが軽度なら安静に過ごすことで改善します。
中等度以上の場合はドレーンと呼ばれる細いチューブを胸腔に挿入し、たまった空気を抜く方法「胸腔ドレナージ」があります。
胸腔ドレナージを行なっても肺が膨らまない場合や気胸が再発した場合には手術が検討されます。