検査について

マルチスライスCT検査

CT検査とは、X線を使って身体の断面を撮影する検査です。
体内の様々な病巣を発見することができますが、特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。
当院のマルチスライスCTでは、一度に複数枚の断層画像を撮影することができます。
これにより、検査時間の短縮、詳細な画像の取得、 立体画像による表現が可能になりました。

ホルター心電図検査（24時間心電図）

ホルター心電図検査では、携帯用の小型心電計を用いて、長時間（24時間）にわたり心電図を記録します。
この心電図の解析を通して日常生活における心臓の動き（拍動）を調べ、不整脈、狭心症などの異常がないかを検査します。

エルゴメーター負荷心電図検査（運動負荷心電図）

運動することにより、心臓に一定の負荷（負担）をかけながら、心臓の筋肉の変化を心電図として観察・記録します。
安静時には特に問題がないものの、運動中や仕事中に胸の痛みや不整脈、呼吸苦などの症状が出ることがあります。
このような症状を意図的に誘発・再現することで、心臓の異常の有無を調べます。
当院では、エルゴメーター法にて負荷心電図検査を行っております。

当院では、血液検査の一部を院内で実施し、迅速に結果を出すことが可能です。
血算（白血球、赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板）やCRP（炎症の程度をあらわす指標）を測定し、貧血、感染症、炎症の早期発見と重症度判定を行っています。
血算やCRPの検査結果は、通常5分ほどで判明。
他にも、血糖値、HbA1c、肝臓や腎臓の働き、心臓の心筋マーカー、血液の凝固の具合など、様々な血液検査を院内で実施し、結果を5分～20分でお出ししています。
診断にはスピードも大切です。
院内で迅速に検査結果を出すことにより効果的な治療が可能となります。

血圧脈波検査

血管の硬さや詰まり具合を測定し、動脈硬化の進行度を知ることができます。
四肢の血圧を同時に測定することで、動脈硬化の程度を調べ、心血管疾患のリスクを評価します。この検査は痛みを伴わず、所要時間は約5～10分です。
動脈硬化は様々な病気の引き金となるため、非常に大切な検査です。

当院では、喘息の診断やステロイド吸入薬への治療反応性予測のために、気道の好酸球性炎症を調べる呼気NOという検査が可能です。
呼気NO検査はマウスピースをくわえて深呼吸するだけで、呼気中に含まれる一酸化窒素（NO）の濃度を院内で簡単に測定することができます。
炎症の程度により喘息治療が必要かどうかの判断や、薬の投与量の増減にも役立ちます。