診療案内
肥満
子ども達の肥満が注目されています。
大人になった時に生活習慣病になってしまうことが良く取り上げられていますが、太り始めた「今」気にしなくてはいけないことがあります。
太ってしまう病気
肥満は食べすぎ、運動不足、もしくはその両方があるために起こります。
でも「太ってしまう病気」もあります。
太ってしまう病気の代表としては
- 甲状腺機能低下症
→甲状腺という代謝を活発にさせるホルモンを作る臓器が、ホルモンを作れなくなってしまう。
- 副腎皮質機能亢進症
→副腎というステロイドホルモンを作っている臓器がホルモンを作りすぎてしまう。
という病気があります。
1)は食欲が落ちることがあるのですが、2)は食欲が増えることもあり、病気なのか食べすぎなのかの区別がなかなかつきません。
これらの病気は食べる量を減らしても、運動する量を増やしても体重の増えをおさえることができず、適切な治療を受けないと命に関わる病気です。
肥満で病院を受診する必要性
肥満診療で大切なことは、「太っている原因が病気のためかどうか」「肥満になったために生活習慣病を発症していないかどうか」を調べることです。
調べる方法の一つとして血液検査があります。
園や学校で体重の増え方が急なのが気になりますと園医、校医から連絡があったら病気なのかどうかだけでも調べてみてはいかがでしょうか。
肥満の治療
小児の肥満症に対する治療は、運動することと体重を維持できるような栄養量に制限すること以外に治療はありません。
小児でも重度肥満症の子どもたちに胃を小さくする外科手術が適応になりつつありますが、成人でも外科治療は希望する肥満患者さんの30-40%しか適応にならず、決まった数少ない施設で手術し、その後数十年定期的通院が必要になります。
当科では下記の運動栄養指導を行っております。
- 休日に8000歩以上歩く
- 体重を毎日測り、1kg/4ヶ月程度の増加で留める(体重は意図して減らさない)
- おやつを減らす、もしくはやめる
肥満治療は肥満の程度が軽症であればあるほど、その改善に必要な労力は少なく済みます。
ご家族、ご兄弟の協力も必要になり、家族みんなの生活習慣を一気に変化させなければならず、そこが肥満治療を困難にしています。
肥満患者さんが生活習慣病を発症した場合、その患者さんが負担する医療費は一気に増えることになり、将来経済的心配をしながら暮らすことになりかねません。
そうならないためにも一度小児科を受診してみてください。
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